72日目：中村明日美子『blanc #2』
今日は！！！初めての！！！！自我がある状態での結婚式でした！！！！！！
いやーーーーー楽しかったし感動したしいろいろ学ぶこともあり思うところもあり……とたくさん吸収できました。本当に行って良かった……
私は新婦の友人枠で出席したんですが、一緒に行った身内たちが新郎(ほぼ面識ない)のお姉様の挨拶でボロボロ泣いてるのにちょっと笑ってしまったり、ブーケトスで身内の中で唯一の既婚者の元へとなぜか花束が飛んでしまいそのまま＼はいじゃあ写真撮りまーす／となって(おいお前！！指輪！！指輪隠せ！！！！)とみんなであわあわしたりと冠婚葬祭ではあるけどエンターテインメント的な意味でも面白かったな……
いやほんとにブーケトスめちゃめちゃ面白かった……多分普通はそういうイベントではないと思うんだけど…………(それはそうだよ)
「新郎側の一目惚れで猛アタック、晴れて恋人に」とかそういうの！！そういうだよ！！そういうの待ってた！！！！とはしゃいだりもしてました。
ただやっぱヴァージンロードを歩く時に新婦が父親→新郎へとみたいなのめっちゃモヤるし、スピーチの内容だったり写真の構図だったりで「引っ張る男とそれを支える女」みたいなのまじでどうにかなんねぇかなとぐるぐる考えていました。
いろんな魅せ方がある中で2人が話し合って＼これがいい！／ってなったのなら何も言わないし2人が幸せならそれでいいけどさ……やっぱりモヤるよねぇ……
新郎が会社で優秀な方のようで、新郎の上司の挨拶で「こんな完璧な○○さんを支えるってなると▲▲さんも大変なんじゃないかな〜と思ったんですけど」みたいな言葉にも内心ブチ切れるなりしておりました。
俺たちの友達は旦那を支えるために結婚するんじゃねぇんだよ！！うるせぇ！！この価値観アップデートできないおじさん！！ばーかばーかばーか！！！べーーー！！！！！
まぁでもきっと今後の世の中的にどんどんこじんまりした結婚式になっていくんだろうなぁ〜と思う中で本当に華やかな「ザ・結婚式」みたいな結婚式を一度経験できて良かったし、なんてったって引き出物がバウムクーヘンでしたからね。
これ！！バウムクーヘンエンドのバウムクーヘンじゃない！？？とめちゃくちゃはしゃぎました。そう……私はバウムクーヘンエンドの概念を摂取した女……これでもうバウムクーヘンエンドの解像度爆上がりだぜ…………
と、お家に帰ってきて「結婚式」の空気を知った状態で中村明日美子『blanc #2』を開く。
もし今ここを読んでる方がタイトルでピンときてない場合のために解説するんですけどかの有名な『同級生』シリーズです。あぁはいはい！あれねあれ！
めっちゃネタバレすると『blanc #2』で2人が結婚します。
本当に……めちゃくちゃ……良かった……結婚式を知らない状態で読んでも感動してぶわーーーーってなってたんですけど、より描かれている景色の理解度に深みが増して……すごい…………
式の受付とのやり取り、ご祝儀を渡す、かわいいウェルカムボード、綺麗に着飾った2人を見てホロリとなる感覚……見た！！やった！！知ってる！！空気感がわかる！！とはしゃいでいました。
フラワーシャワーの見開きのページももうほんとに綺麗でよりグッときてしまって……そう、私は今日花びらを上げる側をやった女……わかる……あの景色がわかるわ…………
ここが2人の「門出」だからこれから辛いことも悲しいこともあるかもしれないけど、それでもどうか2人が寄り添って幸せに生きてほしい……と願う、そんな幸せな結婚式の描き方にただただ感動しました。素晴らしい。やはり『同級生』シリーズは人生の教科書。ありがとう中村明日美子先生……本当にありがとうございます…………
いやーーーー結婚式を知ったことでこうやって既に描かれている結婚式の場面の解像度が上がったのはもちろんだけどさ、己の妄想的にも「推しカプにはこういう結婚式をしてほしい！」みたいな感情が生まれたし、逆に「この2人には結婚式って形は合わないかも」みたいなこともわかるようになって愛の表現方法が増えた気がします。本当に推しカプが結婚する話を書く前に結婚式行っといて良かった……いやほんとに……
人様の冠婚葬祭を己の創作活動の栄養にするのもどうかなとは思うんですが友人よ、まじで結婚式誘ってくれてありがとうやで……の気持ちでいっぱいです。どうかお幸せに！！2人の未来に幸あれ！！！
おわり
