万里の道も一歩から

エンタメもぐもぐ日記

90日目:凪良ゆう『美しい彼』

趣味で小説を書いているんですが、なんというか……キャラクターたちの触れ合いと、主人公が過ごす日常をどのくらいのバランスで書いたらいいかわかんなくなってきたな…………ということで、参考文献に学校生活で芽生える恋を描いたこちらの名作を引っ張り出してきました。

良すぎ〜〜〜〜!!!!最高最高!!!!!!!(参考文献 #とは)

「清居奏です」
 ふっと引き潮に乗せられたみたいな錯覚を起こした。引力めいたものに引きずられて顔を上げると、教室中の生徒が一斉にそちらを見ていた。

いやもう2人の出会いから最高よ。最高。
一目惚れの様子を「引き潮に乗せられた」って表現するのめっちゃ良いな……海という雄大な自然にまつわる言葉だから、人間には抗えないどうしようもないもの、みたいに感じられてすごく良いし、だからといって文字面がキラキラしすぎてないから周りとも浮かないし。書けねぇなこれ〜〜本当にどうやってその引き出しと出会ってるんだろう。


今の私だったらどういうアプローチを踏めば「引き潮」まで辿り着けるかなとちょっと考えてたんですが、多分これ素直に書くと
「ふっと引き寄せられたみたいな錯覚を起こした」
になると思うんですよね。

んで一目惚れのシーンなんだからもうちょっとドラマチックにしよ!「引き寄せられる」の言い換えで何か良いのないかな!と国語辞典で「ひき──」をペラペラ捲っていると、お!引き潮!ええやんか!使お!になるかなぁ……と。
やっぱり紙の国語辞典買う……??辞書系は出先でも調べられるというあれでデジタルのものしか使ってなかったんですけど、こういう偶然の発見を楽しむには紙の辞書のほうが断然良いよね。ほしいな紙の辞書、どれが良いんだろう。今後国語の先生やってる友人と会うのでおすすめの辞書聞いてみよ。


2人の出会いの段階で最高最高!!!!とはしゃいでいるので肝心の参考文献的な発見がまだできてません!引き続きお勉強しつつ楽しみます〜〜!

おわり